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プララーダ、すぐれた献身者の中でも最高の者⑰

親愛なるユディシュトラ王よ。歴史的に非常に古い時代に、マーヤ・ダーナヴァとして知られる悪魔がいて、技術的知識に非常に優れていた。この悪魔の優れた能力のせいで、主シヴァに対する評価が下がったことがあった。そんなことが起こって、至上神格権現・クリシュナは主シヴァを助けた。

ユディシュトラ王は言った:どんな理由で悪魔のマーヤ・ダーナヴァが主シヴァの評判を打ち消したのでしょう?そして、どのように主クリシュナは主シヴァを助けたのでしょうか?そして再び主シヴァの評判を拡大したのでしょうか?どうかこれらの事柄について説明してください。

ナーラダ・ムニは言った:主クリシュナの慈悲によって常に力を与えられている神々たちがアスラたちと戦いを繰り広げている時、アスラたちは打ち負かされてしまったので、悪魔たちの中で最も強力なマーヤ・ダナヴァに助けを求めた。

マーヤ・ダナヴァは悪魔たちの中でも指導的な立場にあり、見えない住居を三つ用意して、それらを悪魔たちに与えた。これらの住居は金と銀と鉄でできた飛行船に似ていた。そしてそれらの住居には珍しい品々が積んであった。親愛なるユディシュトラ王よ。これら3つの住居のために、悪魔たちの指揮官は神々からは見ることができなかった。この優位性を利用して、悪魔たちは以前打ち負かされた敵への執念から、高位、中位、下位の惑星構成からなる三界を征服し始めた。

その後、悪魔たちは高位惑星系を破壊し始めると、それらの惑星の支配者たちは主シヴァに完全に身を委ねて言った:親愛なる主よ。三界に住む私たち神々は今にも征服されそうです。私たちはあなたに従っているのですから、どうか助けてください。

最も強力で大きな能力を持つ主シヴァは神々を元気づけて言った。「恐れることはない」。それから彼は弓に矢を番え、悪魔たちが陣取る3つの住居目掛けて矢を放った。

主シヴァに放たれた矢は太陽から炎のような光線が放射されるように見えた。そしてその放射される光がそれらの3つの宇宙船の住居を覆った。ところがその時にはもう宇宙船は見えなくなっていた。

主シヴァの黄金に輝く矢によって、それら3つの住居にいるすべての悪魔的な住民たちは命を失い、倒れこんだ。それから、強力な神秘力を持つマーヤ・ダナヴァはその神秘力で甘い蜜の出る井戸を創造しその中に悪魔たちを放り込んだ。

プララーダ、すぐれた献身者の中でも最高の者⑯

至上神格権現を実際に理解することができる人による宗教原則というものは、バガヴァット・ダルマと呼ばれる。したがって、この物語において、これらの原理が扱われ、それらは確実に超越的であり、適切に記述されている。

全能なる至上神格権現・ヴィシュヌについてのこの物語を聞き唱える者は、確実に失敗することなく物質の束縛から自由になる。

プララーダ・マハラージは優れた献身者たちの中でも最高の献身者である。この物語で語られるプララーダ・マハラージやヒランニャカシプの殺害、至上神格権現・ナラシンハ・デーヴァに関して大きな関心を傾けて聞くものは誰でも、確かに不安のない精神世界に到達することができる。

ナーラダ・ムニは続けた:親愛なるユディシュトラ王よ。あなたたちパンダヴァ家の者たちはみな非常に幸運である。というのは至上神格権現であるクリシュナが人間のようにしてあなたたちの宮殿にお住みになったのです。偉大な聖者たちはこの幸運を熟知している。それなので、彼らはいつもこの宮殿を訪問する。

非人格ブラフマンはクリシュナ自身である。なぜならクリシュナが非人格ブラフマンの源であるから。主は偉大な聖者たちによって探求される超越的至福の源である。それでもなお主は至上の人格ある人であり、あなたの最も親愛なる友人、いつも見方になってくれるお方で、あなたの肉体的伯父の息子として親密な関係をもっている。たしかに、主は常にあなたの身体と魂のようで、崇拝に値するお方である。それでも主はあなたの召使のように振舞われ、ときとして精神的教師として振舞われた。

卓越した人物である主シヴァや主ブラフマーでも至上神格権現・クリシュナの真実について適切に述べることができない。沈黙の誓いを立て、瞑想、献身奉仕、放棄を守る偉大な聖者によって、すべての献身者の保護者として崇拝を受ける主よ、どうか私の奉仕に満足されますように。

プララーダ、すぐれた献身者の中でも最高の者⑮

シシュパーラとダンタヴァクラだけではなく、クリシュナの敵として行動していた王たちもまた、死の瞬間に解放を得た。彼らは常に主に思いを向けていたので、ちょうど芋虫が黒いオス蜂に捕獲されてオス蜂の体内に飲み込まれ、結果として同じ種類の身体を手に入れたのと同じように、精神的身体を獲得し主の身体と同じ身体を手に入れた。

献身奉仕によって純粋な献身者たちは、絶え間なく至上神格権現を考え続けているので、主の身体と似通った身体を受け取る。これがサールーピャ・ムクティとして知られている。シシュパーラとダンタヴァクラ、その他の王たちはクリシュナを敵として考えていたけれども、彼らもまた同じ結果を獲得した。

シシュパーラと他の王たちは敵意を抱いていたにも関わらず、どのようにして解放を得ることになったのかについてのあなたが私に尋ねたことすべてを今あなたに説明した。

至上神格権現・クリシュナについてのこの物語は主のさまざまな拡張体と化身が登場し、また二人の悪魔であるヒランニャクシャとヒランニャカシプの死も語られている。

そしてまたこの物語では素晴らしく卓越した献身者であるプララーダ・マハラージの性格も語られている。彼のゆるぎない献身奉仕と完全な知識、そして物質的な穢れにたして完全に離れていること。そしてまた創造、維持、破壊の原因としての至上神格権現についても記述されている。プララーダ・マハラージは祈りの中で、主の超越的な資質について語っていた。そして、どのようにさまざまな神々と悪魔の住処が物質的な富へのどんな不注意で、主のちょっとした指示によって破壊されるかも語られている。


プララーダ、すぐれた献身者の中でも最高の者⑭

おお、ユディシュトラ王よ。主ブラフマーに率いられたすべての神々たちがプララーダ・マハラージから適切な崇拝を受けて後、神々たちはプララーダ・マハラージに最高の祝福を与えてから、それぞれの住処へと帰って行った。

それでディティの息子たちであるヒランニャクシャとヒランニャカシプの二人となった、かつての主ヴィシュヌの二人の交際者たちは、二人とも殺害された。幻想のエネルギーに翻弄され、彼らはすべての生命体のハートに存在する至上主を自分の敵であると考えた。

ブラフマナの呪いを受けて、この同じ二人の交際者たちは再びクンバカルナと10の頭を持つラーヴァナとして誕生した。これら二人のラクシャサスは主ラーマチャンドラの比類ない力によって殺された。

主ラーマチャンドラの矢に射抜かれて、クンバカルナとラーヴァナは二人共に地面に倒れ、その肉体を離れた。主への思いに完全に没頭して、前世のヒランニャクシャとヒランニャカシプと全く同じように。

彼らはその後再び人間社会に誕生し、シシュパーラとダンタヴァクラとなった。そして、主に対して同じように敵であり続けた。それで、あなたもいたその場所で主の身体の中に溶け込んでいった。
プララーダ、すぐれた献身者の中でも最高の者⑬

親愛なる主よ。おお、至上の神格権現よ。あなたは最高の魂。もし人があなたの超越的姿を瞑想するなら、あなたは当然にその者をあらゆる恐怖から保護される。その恐怖が差迫った死であってさえも。

至上神格権現は答えた:親愛なる主ブラフマーよ。おお、蓮の花から生まれた偉大な主よ。ヘビにミルクを与えることが危険なのと同じように、悪魔たちに恩恵を与えることも危険である。彼らは非常に凶暴で妬み深い。私はあなたに警告する。再びあのような恩恵をいかなる悪魔にも与えてはならない。

ナーラダ・ムニは続けた:おお、ユディシュトラ王よ。至上神格権現は普通の生命体では見ることができない。そのような主がこのように主ブラフマーに教えを与えた。それから、ブラフマーから崇拝を受けながら、主はその場から姿を消した。

プララーダ・マハラージはそれからその場にいた神々へ崇拝と祈りを捧げた。そこにはブラフマー、シヴァ、プラジャパティーかいて、彼らは皆、主の部分体である。

それなので、シュクラチャーリヤと他の偉大な聖者たちを伴って、蓮の花の上に座を持つ主ブラフマーは、プララーダを宇宙の悪魔と巨人すべての王にした。

プララーダ、すぐれた献身者の中でも最高の者⑫

他の神々に囲まれた主ブラフマーの顔色が明るくなった。それは主がプララーダ・マハラージの祈りを喜んだからであった。それで、彼も主に超越的な言葉で祈りを捧げた。

主ブラフマーは言った:おお、すべての主人の中の最高の主よ。全宇宙の所有者よ。すべての生命存在に恩恵を授けるお方、おお、(アディ・プルシャ)である原初の人物、私たちの幸福のために、あなたは今この罪深い悪魔を退治されました。この悪魔はこの宇宙全体に問題をもたらしていました。

この悪魔、ヒランニャカシプは私から私の創造内にあるいかなるものからも殺されることがないという恩恵を受け取りました。この保障と、苦行による強靭さと神秘力で、彼は過度に傲慢になり、すべてのヴェーダの禁止事項から逸脱するようになりました。

非常に幸運なことに、ヒランニャカシプの息子であるプララーダ・マハラージは死から解放されました。彼は子供ではありますが、卓越した献身者です。この子は今やあなたの蓮華の御足に完全に保護を得ました。
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