世間話を振らないで! 増える「シカト部下」、いま職場に雑談は本当に不要?世間話を振らないで! 増える「シカト部下」、いま職場に雑談は本当に不要?
5/27(日) 11:50配信 NIKKEI STYLE
世間話を振らないで! 増える「シカト部下」、いま職場に雑談は本当に不要?
上司の言い分vs部下の言い分(写真はイメージ)
■雑談に乗ってこない部下はやりにくい?
新年度になり、新しい仲間を迎えた職場も多いことでしょう。新しい仲間が職場にとけこむための潤滑油になるのが雑談。今回はこの雑談がテーマです。
上司の多くは、雑談を重視します。雑談で職場の雰囲気が明るくなることがありますし、雑談の中から部下の状況がつかめるからです。ところが、職場には、雑談に乗ってこない部下がいます。上司はそんな部下に対してやりにくいと感じるようです。
雑談に乗ってこない部下にも、タイプがあります。職場での雑談の意義を認めない人、雑談が苦手な人などです。
そもそも雑談は、仕事とは直接関係ないものです。雑談をしなくても、仕事がきちんとできればよいと考えることもできます。はたして、雑談は必要なのでしょうか。
仕事ではいつも上から目線の上司であっても、雑談では聞き手になりたいとも思っているのでしょう。部下としては仕事でも怒られ、雑談でも価値観を押しつけられたらたまったもんではないと考えるのも当然のことでしょう。
どちらの立場も理解することはできます。ただ、少なくても仕事のレベルである程度の期待を達成できるようにならないうちは、部下の心配が減少することがない時点で上司との仕事とは関係ない雑談のスキルまで求めることがどうなのかです。
しかし、仕事のスキルが伸びないのも実は雑談さえ切り捨てようとする姿勢にあるとも言えます。部下の性格を一旦は認めてやり、その上で人間的成長も含めて見てやらなければならないのが上司と言うことでしょう。この点を考えると、単に仕事だけできて自動的に歳月が経過した結果上司になったというだけでは上司として物足りないと言うことになります。